09
2023
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渇水
CATEGORY映画―邦画

日照りが続く、ある年の夏。岩切俊作(生田斗真)は、市の水道局員として水道料金を滞納する家庭を訪ね、水道を止めて回る業務に当たっていた。
県内全域で給水制限が発令される中、岩切は訪問したある家で幼い姉妹(山崎七海、柚穂)と出会う。
父親が蒸発、母親(門脇麦)も家に帰らなくなり、家に取り残された姉妹を前に水を止めていいのか葛藤する岩切は、悩みながらも規則に従って停水を執行する。
灼熱の夏、水道料金滞納世帯を訪問し、督促と水道停止執行業務を行っていた水道局員・岩切と木田のコンビ。
支払い督促と停止に悪態をつく市民の多さに、2人の神経は消耗していくばかり。
そんな折、訪れた小出家は父親が蒸発し、母親はマッチングアプリで出逢った男達に走り帰らず、幼い姉妹で暮らしていた。
止むを得ず停水執行したものの、2人は姉妹が気がかりになる。―― 滞納世帯の多くが困窮世帯で問題を抱えているが、岩切自身も家庭に問題を抱えていた。
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街も人も渇いていたが、一番渇いていたのは岩切の心。
それを見透かされたから妻子が家を出て行き、彼自身も自縄自縛状態で打開の糸口が無かった。
"解っているけど、どうすれば" ・・・・・そこに現れたのが小出家の姉妹だった。
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バッドエンドな原作が力業で光射す物語になった。
その賛否ある展開に関しては、伏線もあった事だし肯定したい気持ちが強い。
岩切が壊れて救われた命、その先で救われたのは岩切の心だった。
生存が関わった時、幼な子の心が壊れる刹那に、ルールも、法律も知った事か。(いや、程度によるけどさ)
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腑抜けて覇気の欠片も無かった冒頭から、少しずつ精気を取り戻して行った岩切演じた生田斗真を筆頭に、岩切の最高の同僚だった木田演じた磯村勇人、クズ過ぎる母親の門脇麦等、キャラ立ちが素晴らしすぎた。
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