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14
2023

フェイブルマンズ

CATEGORY映画-米







フェイブルマンズ
初めて訪れた映画館で映画に魅了された少年サミー・フェイブルマン(ガブリエル・ラベル)。
その後彼は8ミリカメラを手に、家族の行事や旅行などを撮影したり、妹や友人たちが登場する作品を制作したりするなど、映画監督になる夢を膨らませていく。
母親(ミシェル・ウィリアムズ)が応援してくれる一方で、父親(ポール・ダノ)は彼の夢を本気にしていなかった。
サミーはそんな両親の間で葛藤しながら、さまざまな人々との出会いを経て成長する。



初めて観た映画にハマったフェイブルマン。
手にしたカメラで様々な映像を撮り、将来に夢を馳せていた。
音楽家である母親は応援してくれるものの、野心溢れるエンジニアの父親は何処か冷淡な眼差しだった。
そんな父親のキャリアアップに伴う転居は、フェイブルマンと家族に思わぬ転帰をもたらすことになる。



スピルバーグ監督の自叙伝の映像化。
元々の感性だったのか、撮影で磨かれたのか。
心のままに振り向けたレンズの先にあったのは言語化出来ない人間の内面。
観たくないモノを見てしまった。
内包した筈の自我を暴いてしまった。
フェイブルマンも傷ついたが、他者も傷ついた。
それでも撮影をやめないのは、それが"業"なのか、"天職"なのか。
エンディングシーンのフェイブルマン ―― あれは "我が意を得たり"
正解を見つけた訳だ。
"おぉっ" 小さく頷いてしまいましたよ。
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