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23
2022

逆光

CATEGORY映画―邦画








逆光
1970年代。大学の先輩である吉岡(中崎敏)に好意を抱く22歳の晃(須藤蓮)は、夏休みに彼を連れて尾道に帰省する。
吉岡に実家を提供し、退屈しないように幼なじみの文江も交えて遊びに行こうと考える。
文江が誘った変わり者のみーこも加えた4人で夏休みを過ごすことになるが、吉岡はみーこに惹かれていく。
予想もしなかった状態に、晃は悶々とする。


政治の季節 ―― 触れたものにしか解らない。
何処か澱んだ気配 ―― 退廃の夏。
それを纏った男二人の帰省 ―― 好対照な二人の女の子が差し込んだ空気。


嫉妬と羨望は表裏一体。
遠ざかる憧憬と近接する絶望。
俯瞰出来ないのは若さ故の事。 
それらを包摂した劇中に漂う気怠さに愛おしさを感じた。
何処か懐かしい既視感の正体は「ワンダーウォール」の延長だったから。
上映後の監督によるトークショーで色々腑に落ちました。
もう一回観たいんだけどね。
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