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24
2022

夜を走る

CATEGORY映画―邦画
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夜を走る
郊外のスクラップ工場で働く二人の男。
40歳を過ぎて独身の秋本太一(足立智充)は、不器用な性格で上司からも取引先からもばかにされていた。
一方、妻子のいる谷口渉(玉置玲央)は要領よく世の中を立ち回っている。
それぞれ退屈で平穏な日常を送っていたが、ある夜の出来事をきっかけに二人の運命は大きく狂いだす。


不器用な性格なのに営業担当な秋本は当然結果が出せない。
逆に現場仕事の谷口は要領が良いから、仕事も人間関係にも卒がない。ただし妻の浮気には気が付かない。
そんな二人が仕事終わりに飛び込み営業でやって来た女性と飲んだ事から事件が起きてしまった。

真逆の二人だからこそ波長が合っていたかもしれない。
事件を隠蔽しようとする二人は容易く転がり落ちていく事になる。

加速する不穏が凄まじかった。
比例して破壊される常識。
元々ボーダーラインを歩いていた人間が立ち位置を自覚しただけ、無意識だったものが可視化されただけ。
そんなイメージがエンディングに向けて、ジワリジワリとスクリーンから迫ってきていた。
途中から感じたのは、北野武の世界観で、"意味不明だけどヤバい、面白い、余韻が凄い"系で傑作だと思います。


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