ソボク

余命宣告を受けた元情報局員ギホン(コン・ユ)は、国の極秘プロジェクトによって誕生した人類初のクローン「ソボク」(パク・ボゴム)を護衛する任務に就く。
謎の組織から襲撃され、危険な状況を切り抜けていくうちに、二人は少しずつ心を通わせ始める。
しかし、人類の救いにも災いにもなり得るソボクを奪おうと、組織の追跡は激しさを増していく。

ソボク(徐福)　――　始皇帝の命を受けて不老不死の薬を探し求めた仙術家
その存在を公表できないソボクと名付けられたクローンは純真無垢な少年　――　そのスペックを巡って争奪戦が起きていた。
その護衛を担うギホンは過去の任務の贖罪から逃れられない上、余命宣告を受けた云わば存在の軽い人間。
そんな2人の逃避行　――　何時しか不思議な共感が芽生え始めた。
・
・
・
自分の生まれた理由、生きる意義に疑問符なソボク。
人生に絶望しつつも、ソボクに自身の生存を掛けざる得ないギホン。
二人の邂逅に至る過程から、壮絶なクライマックス、そして素朴なエンディング。
ジャンルとしてはサイエンスアクションなんだろうけれど、チョット素敵な人間ドラマとして帰結していたと思います。
そのプロットから演出も良かったけれど、コン・ユとパク・ボゴムの個性を遺憾なく生かした作品だと思います。