ビースト

韓国・仁川で猟奇殺人事件が発生し、かつて相棒同士だったハンス(イ・ソンミン)とミンテ(ユ・ジェミョン)が昇進を懸けて捜査に乗りだす。
間もなくハンスは容疑者を逮捕するが、ミンテが冤罪を確信し独断で釈放したことで、二人は対立。
ハンスは情報屋のチュンべから、殺人犯の情報を提供する代わりに別の殺人事件を隠蔽するよう迫られる。
その情報を頼りに容疑者の居所を突き止め、事件は解決したかに見えたが、隠蔽したはずの殺人の証拠が発見されてしまう。

犯人確保に手段を選ばないハンスと、堅実に証拠を集めるモンテ。――　好対照の二人には容疑者逮捕で課長昇進がかかってた。
その背後には署長昇進が掛かった課長と、検察官の思惑が。
更に出所してきたチュンベは真犯人情報の見返りを求め、窮地を救ってやったクラブのマダムはマフィア幹部と繋がっていた。
そして猟奇事件の真犯人は完全なサイコパスだった。
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「人間誰しも心に"獣(ビースト)"を一匹育てているじゃない?」と言ったのはハンスの妻で解剖医のチョンヨン。
誰かの思惑は、誰かの思惑で潰され、策を弄しても、その上を行く誰かがいる。
誰かの浅慮、誰かの無軌道な行動、サイコパスの嗅覚。
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人が人でなくなった。
その生存本能の源資は何?
散々味わい、衝撃を受けた韓国ノワールの新作。
鳥肌立てて、ため息ついて、息を飲む・・・・・本当に底なしですね。