04
2021
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クーリエ 最高機密の運び屋
CATEGORY映画-欧州

1962年10月。ソ連がキューバに核ミサイル基地を建設していることが明るみになり、対立状態にあったアメリカとソ連は衝突寸前に陥る。
このキューバ危機を回避するために、アメリカ中央情報局CIAとイギリス情報局秘密情報部MI6はスパイの経験など皆無だったイギリス人セールスマンのグレヴィル・ウィンにある諜報活動を依頼する。
それはモスクワに飛びソ連軍参謀本部情報総局GRUの高官と接触を重ね、彼から得た機密情報を西側に持ち帰るというものだった。
1960年のモスクワ
フルシチョフの演説を見つめる男 ―― WWⅡの功労者でもあるペンコフスキー大佐。
フルシチョフに一抹の不安を感じた彼は英国からの旅行者に一通の封書を託した。
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数か月後、MI6とCIAはベンコフスキーとの連絡係に或る一般人を選定する ―― 商社マンのグレヴィル
断ったグレヴィルは説得の末、モスクワへ。
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数回の接触だが心を通わせるようになるベンコフスキーとグレヴィル。
キューバ危機の阻止すべく動く二人だが、その動きはKGBに察知され、二人は逮捕されてしまう。
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大国に翻弄された二人 ―― 平和を憂いて祖国を裏切ったソ連高官と、止むを得ずスパイとなったが家族の未来と相手高官を信じたビジネスマン。
この二人の壮絶な物語は実話なんだけれど、素晴らしい人間ドラマであって、物凄いポリティカルサスペンスに仕上がっていた。
脚本と演出は当然の事ながら、ベネディクト・カンバーバッチを筆頭にキャストの素晴しい演技が半端なかった。
結果的に失敗だった脱出劇の緊迫感は鳥肌モノ。
エンディングの彼等の晩年のクレジットに無情を感じました。
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