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02
2021

アウシュビッツ・レポート

CATEGORY映画-欧州








アウシュビッツレポート
1944年4月のアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所。
遺体の記録係を務めるスロバキア人のアルフレートとヴァルターは、毎日多くの人命が奪われる収容所の惨状を外部に訴えるため脱走を決行。
同じ収容棟の囚人らが過酷な尋問に耐える中、やっとのことで収容所の外に脱出した二人は国境を目指して山林を歩き続ける。
その後救出された二人はアウシュヴィッツの実態を赤十字職員に告白し、大虐殺の真実を報告書にまとめる。


「この事実を連合国に知らせないと」 「ここを空爆してもらうしか解決しない」 ―― 収容者の総意。
収容所内に潜伏して脱出の機会を窺うアルフレートとヴァルター。
二人が居なくなった事で同房の同志の命が失われていく。
脱出後の命がけの逃避行を支えた気持ちも、保護された後の苛立ちも ―― 「この時間にも仲間がガス室に送られてる」 ――これが全てだった。



実話の映像化で、このレポートによってブタペストに待機させられた12万人のユダヤ人が救われた。
実話だし内容が内容なのでデリケートだけれど、純粋に作品批評となると微妙。
構成・脚本が平坦で起伏が僅か、鬼気迫る様な踏み込んだ内面描写も少な目。
どうせならナレーションタッチにした方が良かった気がします。
デリケートなテーマ故に遠慮が過ぎちゃうのかな。
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