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19
2021

ソン・ランの響き








ソンラン
1980年代のサイゴン(現ホーチミン)。借金の回収をしているユン(リエン・ビン・ファット)は、その凶暴性ゆえに人々から恐れられていた。ある日彼は、大衆歌舞劇カイルオンの劇場に取り立てに行くが、楽屋にいた団長に借金の返済を断られる。ユンは舞台衣装にガソリンをまいて火をつけようとするが、劇団の若手花形スターのリン・フン(アイザック)に止められる。


取り立て屋のユンは容赦ない仕事ぶりから、"雷のユン"として怖がられていた。
そんなユンは大衆歌舞劇カイルオンの劇場で借金返済を断った団長の目の前で衣装にガソリン撒いて見せる。
火をつけようとした刹那、それを止めたのは劇団の花形リン・フンだった。
そのリン・フンはルックス故に人気はあるが、恋愛含め人生経験が足りないから演技に奥行きがない事を苦しんでいた。
食堂でリン・フンが絡まれている処をユンが助けた事から、二人の間に不思議な感情が生まれた。


ユンにもリン・フンにも訳ありの過去があって今を生きている。
ふとした切っ掛けからの接近、ユンが民族楽器ソン・ランを奏でられる事で一気に二人は邂逅した。
これは互いに過去の呪縛から開放してくれる相手を発見した瞬間だったと思う。
観ているこちらも、不思議なときめきを感じていたのに悲劇は突然にやって来て、そりゃないよ😢
ベトナム発の青春ドラマはフランス映画の様な色彩で瑞々しく実に美しかった。
これはBL作品と狭義に捉えないで、素敵な人間物語として観て欲しい。
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