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11
2021

藁にもすがる獣たち

CATEGORY映画-韓国







藁にも
恋人が多額の借金を残して姿を消したため、金融業者からの取り立てに追われていたテヨン(チョン・ウソン)。
暗い過去を帳消しにして新たな人生を歩もうとするヨンヒ(チョン・ドヨン)。
借金で家庭が崩壊したミラン。
ある日、事業に失敗してアルバイトで食いつないでいたジュンマン(ペ・ソンウ)がアルバイト先のロッカーで10億ウォンの入ったバッグを見つけたことから、それぞれの欲望が交錯する。



サウナでバイトするジュンマン 
 ―― 事業に失敗した彼は、ロッカー清掃中に鍵のかかったロッカーを開いて大金の入ったカバンを発見。
     あわよくばと思ったジュンマンは遺失物倉庫にカバンを隠蔽する。

空港の出入国窓口で働くテヨン
 ―― 恋人の作った借金に追い立てられ、友人でヤクザのデメキンと金策に走っていた。
     殺し屋を従える金融業者・パク社長の執拗な責め立てに窮地に陥っていた。

主婦ミラン
 ―― 投資で失敗した多額の借金が夫にバレた彼女は、DVの末に風俗で働いていた。
     そんなミランに惚れた不法滞在者ジンテは、或る犯罪計画を思いついた。

風俗店社長ヨンヒ
 ―― 過去を清算したいヨンヒに縋ってきたのがミラン。
     ミランの夫を殺害して保険金を手に入れることを提案実行、その後ミランはソンヒと同じ刺青をいれた。

登場人物の誰もが大金が欲しかった。追い詰められていた。
故にその存在を知った誰もが欲望を丸出しにする。
偶然だったり、小手先の結果だったり、機転を利かせたつもりなのに二転三転する大金の持ち主。
そのストーリー構成が見事すぎ。
欲望にシンクロしたグロさ全開だし、展開の緩急含め演出も素晴らしいし、キャラ立ちも完璧。
これぞ韓国映画の真骨頂と云える傑作です。
しっかし、チョン・ドヨンのラスボス感半端ないって。
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