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11
2021

パブリック 図書館の奇跡

CATEGORY映画-米







パブリック
記録的な大寒波により凍死者が続出する中、満杯の緊急シェルターに入れなかったホームレスの集団が図書館のワンフロアを占拠。
彼らの境遇を心配した図書館職員のスチュアート(エミリオ・エステヴェス)は、代わりの避難場所を求めてデモを始めたホームレスたちと行動を共にする。
しかし、メディアの報道などでスチュアートは危険人物に仕立てられ、さらには警察の機動隊が出動する騒ぎへと発展していく。


記録的な大寒波に襲われたオハイオ州シンシナティ。
図書館で働くスチュアートは休憩時間に上司から呼び出された ―― 体臭のきついホームレスを追い出した件で訴訟になると。
翌日の閉館時間、馴染みのホームレスリーダー・ジャクソンが告げる ――「今夜は、ここを占拠すると」
ホームレス用の緊急シェルターが満員の為に入れない彼等70人余りは、図書館をシェルター替わりにすると決めたのだった。
彼等の意見に同調したスチュアートだったが、外ではスチュアートが人質を取って立て籠もっていると誤解されてしまった。



「図書館は民主主義を守る最後の砦」―― かつてホームレスだったスチュアートは本によって人生を救われていた。
そんな彼だからこそ、図書館が為すべき事、誰に寄り添うべきなのかを知っていて行動に起こせた。
エンディングが奇跡かどうかはわからないけれど、事件を目撃した市民の心を動かしたことは間違いないと思う。
公私で色々苦労してきたエミリオ・エステベスが構想11年で脚本監督主演した静かな社会派エンタ作品。
昨年、劇場で観ていたら確実にベスト10に入れたと思う。



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