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04
2020

「スーリヤ」「悲しみより、もっと悲しい物語」「鵞鳥湖の夜」









スーリヤ
生まれつき痛みを感じない肉体を持つスーリヤ(アビマニュ・ダサーニー)は、それが原因でいじめられていた。あるときスーリヤは、空手マンこと片足の武術家マニの百人組手の映像を観て、マニのとりこになる。やがてスーリヤは成長し、独自に習得したカンフーと肉体を武器にして、街に巣くう悪を倒していた。そんな折、離れ離れになっていた幼なじみの女性スプリと再会する。その後空手マンと対面したスーリヤは、悪の道に走った双子の弟ジミーの凶行を聞かされる。

インド版「デットプール」の主人公は生まれつきの無痛症で成長するにつれて、意味不明なポジディブシンキングで正義のミカタに。
ストーリーは本家に負けず劣らず、"おバカ"なんだけれど、全体通して中途半端。
まぁ、インド映画にもハズレはあるよね。

悲しみよりもっと悲しい
若くして寄る辺ない身の上になった音楽プロデューサーのK(リウ・イーハオ)と、交通事故で家族を失った作詞家のクリーム(アイヴィー・チェン)は、高校1年生のときに校庭で出会い、いつしか共に暮らすようになる。
互いに替えがたいパートナーとして毎日を過ごすが、どちらも相手に対する恋心を隠していた。


独りぼっちだった二人が16歳で出逢い、共に暮らし、共に相手を愛していたけれど、Kにはクリームに打ち明けられない秘密が有った。
その秘密に苦しみ悩んだ末、Kはある決断を下す事に。

グォン・サンウ主演の韓国映画のリメイク作品ですけれど、この手の物語は台湾/香港映画の王道。
"相手を思うが故に"というベタなストーリーなのに、完全にやられてしまった。
終盤の視点の切り替え方、劇中歌のチョイスなど演出が見事すぎ。
エンディングはちょっと残酷じゃない?




鵞鳥湖の夜
2012年、中国南部の鵞鳥湖周辺エリアは再開発から取り残され、ギャングたちの抗争が激しくなっていた。
刑期を終えてバイク窃盗団に戻ったチョウ(フー・ゴー)は、敵対関係にある猫目・猫耳兄弟たちとの争いに巻き込まれた揚げ句、警察官を殺してしまう。
指名手配犯となった彼は、自分に懸けられた懸賞金30万元を妻と小さな息子に残そうと策を練る。



徹底した光と影のコントラストにネオンと雨の映像。
早いテンポのストーリー展開に加えてカメラワークも秀逸、更に画面転調時には独特の弦楽器音。
逃亡犯と謎の娼婦の物語は、実にスタイリッシュでノワールの王道を行ってた。
大傑作ですね。



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