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18
2020

「タイトル、拒絶」「生きちゃった」「佐々木、イン、マイマイン」

CATEGORY映画―邦画







"誰だって話せない事情抱えてます。そして今を生きてます。"
そんな感じで今を映し出してる3作をご紹介。

タイトル拒絶
雑居ビルにあるデリヘルの事務所で、世話係としてデリヘル嬢たちから次々とぶつけられる不満や要望に対応するカノウ(伊藤沙莉)。忙しく働きながらも彼女は、その場の空気を一変させる華やかさを持つ店一番の人気デリヘル嬢マヒル(恒松祐里)と自分を比べていた。ある日、若くてモデルのようなスタイルの女性が入店してくる。それを機に、デリヘル嬢の人気の序列が変わり、店内の人間関係やそれぞれが抱える人生の背景が大きく変わっていく。

人気舞台の映像化。
それぞれの人生の結果辿り着いた事務所の一室は、そのまま社会の縮図。
十人十色の物語が有って、擦り減らして、吐き出されて、消費される側であるけれど、譲れない矜持があって、縋りたい何かを抱えて、絶望してても仄かな光を探してる。
足掻いてる彼女たちは美しかったし、心揺さぶられました。
快作ですね。

10年くらい前に音信不通になった知人が風俗店の店長やってたんだけど、嬢全員手出してたなぁ。



生きちゃった
妻と5歳の娘と暮らす山田厚久(仲野太賀)がある日会社を早退して帰宅すると、妻が見知らぬ男と情事にふけっているところに遭遇。これまで平凡だが穏やかに暮らしていると信じていた厚久は、突然の出来事に動転し感情にふたをすることしかできなかった。その日を境に厚久と妻、幼なじみの武田(若葉竜也)との関係はゆがみ始め、予期せぬ方向へと転がり出していく。


厚久、妻の奈津美、武田 ―― 幼馴染の三人。
厚久と武田は将来の起業に備えて語学研修に励んでいた。
或る日、会社を早退した厚久は奈津美の不倫現場を目撃してしまう。
離婚して壊れた厚久、支える武田。
奈津美は加速して転落していく。

こんなはずじゃなかった。―― 3人の誰かしらが、常にそう思って生きてきたんだと思う。
意外と距離感が掴めないまま、本音は内包して生きてきた3人。
3人の涙には、それぞれに意味がある。
無様なようでいて、観ている側にも共感できる涙だし、ラストシーンは自分自身に向き合い、未来に立ち向かう最高に美しい場面だと思う。




佐々木インマイマイン
俳優になろうと上京したものの一向に芽の出ない石井悠二(藤原季節)は、すでに恋人としての関係が終わっているユキとの同居もなかなか解消できずにいる中、高校時代の同級生だった多田と再会したことを機に、校内のカリスマ的存在であった佐々木との日々を回想していく。やがて、ある舞台への出演が決まった悠二は、その稽古に参加するうちに舞台の内容が自身の過去と現在とつながっていくのを感じる。さらに停滞ぎみだった日常は徐々に変化し、数年ぶりに佐々木から着信が入る。

佐々木は脱がされたのか、脱いでいたのか。
仲間は脱がそうとしたのか、脱がそうと仕向けられていたのか。
佐々木が一番純粋で、一番真面目で、一番優しかったのは間違いない。
それは一番悲しみを抱えていたから。一番寂しさを知っていたから。
別にこんな青春送った訳でもないのに、不思議な懐かしさで胸が一杯になった。
今年の一番だよ。

2回鑑賞したんだけれど、鑑賞後の場内は意味不明に泣いてる大人ばっかりだった。
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