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26
2020

純粋の時代

CATEGORY映画-韓国







純粋の時代
1398年、初代の王(太祖)イ・ソンゲ(李成桂)が朝鮮を建国して7年目になる年。
イ・ソンゲの最初の妻の子である王子イ・バンウォンは、手を血に染め、朝鮮開国に輝かしい功績を残した自分ではなく、継妃の幼い末の息子が王世子に選ばれたことに不満を抱いていた。
一方、女真族や倭寇からの攻撃によって絶えず危機に瀕していた朝鮮の国境線を守った功績で軍の総司令官に任命されたキム・ミンジェ将軍は、王と王世子を守るためイ・バンウォンに目を光らせていた。
そんな中、ミンジェは宴の席で華麗に舞う妓生カヒの姿に目を奪われる。 
カヒがある復讐の決意を胸に近づいてきたとは知る由もなく、恋に落ちるミンジェ。
そして、ミンジェの義理の息子で、イ・ソンゲの婿になったジンも絡む複雑な運命の糸が4人を思いがけない結末へと導く……



建国間もない李氏朝鮮。
武将として建国に貢献したものの王世子になれず太祖から遠ざけられた靖安君イ・バンウォンは私兵を鍛錬していた。
宮廷随一の権力者鄭道伝の養子キム・ミンジェ将軍は、女真族撃退で功を挙げ軍最高司令官に任命される。
そして、太祖から靖安君イ・バンウォンの監視を指示される事に。
そんなキム・ミンジェは或る宴席で妓生カヒに目を奪われた。
カヒを側室に迎えたものの、カヒは深謀遠慮が有ってミンジェに接近してきたのだった。



1398年勃発した第一次王子の乱を基にした物語で、クーデターに成功して、後に3代皇帝となった靖安君イ・バンウォンは実績も有って名君として知られる。
その靖安君イ・バンウォンが粛清のターゲットにしていたのは異母弟の王世子と、建国の大功臣で政敵の鄭道伝。
日本と一緒で中世期の権力者は兄弟殺すのに躊躇しないのね。
因みに靖安君イ・バンウォンは権力掌握後、粛清した鄭道伝の政治改革を踏襲している。

対する太祖側とて馬鹿ではないから靖安君イ・バンウォンの動向に目を光らせていた。
監視役のミンジェには余りある餌を与えたから大丈夫だろうと思ってた節が見え見え。
そんなミンジェは軍最高司令官に就任して権力を手にしたものの、所詮自分は駒の一つに過ぎない事を自覚していた。
養父との関係、自分の出自、太祖の娘婿になった息子の事、互いを認めていた靖安君イ・バンウォンとの対決の事・・・孤独なミンジェ。
イ・バンウォン、ミンジェ、ミンジェの息子ジン ―― 3人と関係を持つ妓生カヒの心の根底にはあるのは復讐。
その凍れる心に触れたのは同じく哀しみを知り、心の拠り所が欲しかったミンジェ。
惹かれ合うのは必然の帰結で史実を基にした哀しい人間物語だった。
R18+指定なのはカヒ演じたカン・ハンナの濡れ場が凄すぎたから。

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