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19
2019

楽園

CATEGORY映画―邦画








楽園
12年前、青田に囲まれたY字路で幼女の誘拐事件が発生した。
事件が起こる直前までその幼女といたことで心に傷を負った紡(杉咲花)は、祭りの準備中に孤独な豪士(綾野剛)と出会う。
そして祭りの日、あのY字路で再び少女が行方不明になり、豪士は犯人として疑われる。
1年後、Y字路へ続く集落で暮らす養蜂家の善次郎(佐藤浩市)は、ある出来事をきっかけに、村八分にされてしまう。



神社の境内で露天していたところをヤクザ者に因縁をつけられた移民母子がいる。
その子豪士は何もできず、役員に助けを求め事無きを得た。
豪士は孤独だった。

学校からの帰り道で二人の少女が遊んでいる。―― 紡と愛香。
ところがY字路で別れた後、愛香が行方不明となった。
ランドセルは見つかったが愛香は発見されず事件は未解決のまま12年の月日が経った。
成人した紡は独りで責めて今を生きている。

祭の準備中、チョットしたことから豪士と知り合い、不思議なシンパシーを感じていた紡。
そんな祭の最中、再び一人の少女が行方不明となった。―― 何気ない村民の一言で犯人扱いされたのは豪士。
村民に追い詰められた豪士は焼身自殺を遂げる。―― その直後、行方不明の少女が見つかった事で豪士の無実が証明された。

豪士の焼身自殺現場に居合わせたのは養蜂農家の田中善次郎。
妻を亡くし生まれ故郷の村に戻って来た善次郎は、村に溶け込もうと精力的に雑用をこなしていた。
ところが或る時から反感を買い村八分にされ追い詰められてしまう。



紡の同級生野上が言った・・・「楽園を作れ」と。
豪士の焼身自殺の際、愛香の祖父が言い放った・・・「誰かが罪人になれば、丸く収まる」と。
善次郎の無垢の心はいとも簡単に抉られた。

「何で追い詰められたんだろう」
「(俺が)何をしたというんだ」
「信じてしまった事も罪なのか」

三人がそれぞれに大切にしてたもの、触れてはいけないもの、永遠にしたかったもの。
三人を追い詰める罪悪感、田舎の論理と不条理、あとは何だろう。

閉ざされた空間、そこに住まう人々の感情。
そこに肯定も否定も無い一方で、温かみ温もりも有れば冷徹な闇も存在する。
そんな複雑な人の心を見事な演出で描いた作品は大胆な展開に心掴まされてしまった。
話題のルポタージュ「つけびの村」を読んでいて結びついてしまったのが、この「楽園」だった。


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