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2019

アルキメデスの大戦

CATEGORY映画―邦画








アルキメデスの大戦
昭和8年(1933年)、第2次世界大戦開戦前の日本。
日本帝国海軍の上層部は世界に威厳を示すための超大型戦艦大和の建造に意欲を見せるが、海軍少将の山本五十六は今後の海戦には航空母艦の方が必要だと主張する。
進言を無視する軍上層部の動きに危険を感じた山本は、天才数学者・櫂直(菅田将暉)を軍に招き入れる。
その狙いは、彼の卓越した数学的能力をもって大和建造にかかる高額の費用を試算し、計画の裏でうごめく軍部の陰謀を暴くことだった。



冒頭5分半、菊水特攻作戦のスペクタクルな場面から映画は始まる。
押し寄せる米軍航空機の前に成す術なく大和は海中に沈んでいった。

そして場面は12年遡る。
昭和8年、日本海軍新型艦建造会議で、空母建造を推進する山本五十六海軍少将らと巨大戦艦建造を目指す嶋田海軍少将らが対立していた。
時代の趨勢は航空機戦になると確信する山本達に対して、旧態依然な嶋田達は安価な予算を計上、山本達は苦境に立たされていた。
そんな折、山本は料亭で豪遊する櫂と出会う。―― 帝大数学科屈指の天才と謳われた彼は、スポンサーである尾崎造船社長とのトラブルで帝大中退を余儀なくされていた。
彼の天才的な数学力に目をつけた山本は、嶋田達の見積もり不正暴露を櫂に託すことになる。
逆境にめげず辿り着いた決定会議は、二転三転の末に山本達の思惑に進んだ筈だった。



後味悪い悲劇的な結末だけれど、そこに至る深謀遠慮が凄まじかった。
或る意味達観した大人の結論 ―― 不合理、不条理極まりない論理 ―― それも一つの正義の定義。
それを受け止めた数学の天才も大したもんだ。
原作は未読だけども結末が知りたい。

実の処、それ程期待していなかったけれど、いい意味で裏切られた。
脚本も演出も見事だった。

舘ひろし演じた山本五十六が色々いわれてますけれど、こっちのほうが評伝に近いらしい。
三船敏郎の山本五十六は神格化され過ぎ。



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