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2019
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ナチス第三の男
CATEGORY映画-欧州

その冷酷さから“金髪の野獣”と呼ばれたラインハルト・ハイドリヒ(ジェイソン・クラーク)。
海軍兵士だった彼はナチスドイツに入党し、多くのユダヤ人を虐殺した首謀者として絶大な権力を手に入れる。
一方、チェコスロバキア亡命政府の命令で2人の青年がチェコ国内に潜入し、ハイドリヒの暗殺計画を実行しようとしていた。
1930年のドイツ。
海軍士官学校を卒業してキールの海軍基地に勤務する通信将校ハイドリヒ。
彼は自身の奔放な女性関係から不名誉除隊となってしまう。
失意のハイドリヒは婚約者リナに勧められナチ党に入党、SS指導者ヒムラーと面会する事になる。
才能を見抜いたヒムラーに情報部立ち上げを任されたハイドリヒ。
ナチ運動に没頭するハイドリヒは、ヒトラー政権樹立後、間もなく国家保安本部長官となる。
実質政権№3の副総督としてプラハに赴任したハイドリヒは、ユダヤ人のみならず不満分子粛清に乗り出した。
この状況に対して、英国とチェコ亡命政府はハイドリヒ暗殺計画を立案、その実行部隊としてヤンとヨゼフがチェコに侵入した。
レジスタンスと協力してハイドリヒに重傷を負わせ、やがてハイドリヒは死亡する。
作戦は成功したものの、むしろナチスの虐殺はエスカレート、ヤン達も潜伏していた教会を急襲される。
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昨年公開されたチェコ映画「ハイドリヒを撃て」と同内容で、世界的ヒットとなった小説「HHhH」の映像化。
淡々と史実を描いて目新しい部分は無いけれど、ポイントは何がハイドリヒを押し上げたのか、ここまでの狂気に走らせたのは何なのか。
そこでクローズアップされるのがハイドリヒをナチ党に入党させた妻リナの存在。
第一次世界大戦敗戦はドイツ国民にしてみれば屈辱以外の何物でも無かったけれど、貴族階級出のリナにとってはその辺半端なかった。
だからヒトラー登場とナチ台頭はプライド復活の拠り所となり希望となったのは必然の事。
いわば"内助の功"だけどもハイドリヒを支えた原資は彼女のプライドだったかも知れないし、実の処は彼女自身が権力志向で野心ありありだったとも想像してしまいます。
原作「HHhH」ではどんな感じで描かれてるのかな。
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