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04
2019

台北暮色








台北暮色
台北で一人暮らしをするシュー(リマ・ジタン)は、ジョニー宛ての間違い電話を何度も受けていた。
中年男性のフォン(クー・ユールン)は、車の中で生活している。
そして少年リー(ホアン・ユエン)は、うまく生きられずにいた。



「ジョニーはいますか?」 -- それを繰り返す間違い電話を受けるシューはインコと暮らしている。
訪ねてくるのは元恋人。

シューと同じマンションで暮らす少年リーは人間関係の構築に苦しんでいた。
自宅壁には母親が約束事を書いたポストイットで埋まっている。

リフォーム関連の仕事をしているフォンは車中暮し。
良く訪れる知人宅は家族喧嘩が絶えなかった。

シューのインコが逃げ出した処から、3人が関わり、浮き彫りになる彼等の抱える苦悩。



台湾映画独特の色彩、景色のトーン、街を彩る光が美しかった。
リーの家のポストイットから始まって鳥も、車も、自転車が作り出す水紋も、台湾の夕暮れも全てがアイコンで素敵な余韻を作り出していた。

3人がふとしたきっかけから関わる不思議な群像物語は、距離感がキーワード。
フォンが云う ―― 「距離が近すぎると、愛し方を忘れる」と。
鑑賞した人間が存分に行間を読んで、その先を解釈出来る幸せな余白を残した素敵すぎる作品です。


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