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2018

2018 8月読んだ本 テーマは"田舎"

CATEGORY書籍







読本
8月 11~12日の金沢から敦賀・琵琶湖西岸に遠征、走行距離800㌔ ! ETC割引なくて泣いた。



以下3作のキーワードは"田舎で生きる"
 ―― 生まれてから田舎で暮らして、一度も外に出た事がない人
 ―― 都会に出て自分の意志で帰郷した人
 ―― 都会に出て不本意ながら帰郷した人
 ―― 都会から移住してきた人

自分がどこにカテゴライズされていて、どこまで田舎の流儀に自分をカスタマイズ出来るか。
ここが本当に大事なんだよね。

「薄情」 絲山秋子
(「BOOK」データベースより)
他人と深く関わることを避けながら暮らす宇田川静生。彼は、都内から移住してきた木工職人・鹿谷さんの工房で、そこに集う人たちとのしがらみのないお喋りを楽しみながら日々を過ごしていた。鹿谷さんの自由な空気が心地よかったのだ。しかし、名古屋から戻ってきた高校の後輩・蜂須賀との再会以降、少しずつ彼の人生は変化していき…。“地方”が持つ徹底した厳しさと、その先に開かれる深い優しさに寄り添う傑作長篇。谷崎潤一郎賞受賞作。

不本意な帰郷、
諦念して地方で生きる決意、
それなりに出来た心地いい人間関係、
突然の来訪者がそれを破壊する。
登場人物の距離感の緩急が絶妙過ぎ、終盤の展開に、確かにこれは「薄情」だなぁと唸るしかない。




「負け逃げ」 こざわたまこ
(「BOOK」データベースより)
国道沿いのラブホテルのネオンだけが夜を照らす村を、自転車で爆走する高校生の田上。ある晩ラブホ帰りの同級生、野口と遭遇した。足が不自由な彼女は“復讐”のため、村中の男と寝るという。田上は協力を申し出るが…。出会い系、不倫、家庭崩壊、諦めながら見る将来の夢。地方に生まれた全ての人が、そこを出る理由も、出ない理由も持っている。光を探して必死にもがく、青春疾走群像劇。

「薄情」が30代以上の物語ならば、こちらは高校生と取り巻く大人の物語。
絶望的な閉塞感に苛立ち、不満を募る挙句の自己嫌悪だったり暴走する一方で、割と前向きな諦念が出てくるから不思議。
作家さんの書かずにいられない魂の叫びでしょうか。
共感は出来ないけれど、凄く腑に落ちたし理解出来る作品。



「送り火」 高橋弘希
(「BOOK」データベースより)
少年たちは暴力の果てに何を見たのか? 東京から山間の町へ引っ越した中学三年生の歩。級友とも、うまくやってきたはずだった。あの夏、河へ火を流す日までは―。第159回芥川賞受賞作。

流儀に馴染んだつもりでも、最後の最後で隔てられる。
共感が得られなければ、もしくは認められなければ、その先に待ち受けているのは理不尽 ―― 排斥と呼んでいいかもしれない。
エンディングの先にどんな物語も想像出来なかった。
映画化決定ですれど、どんなトーンで描くのだろうか。





「満願」 米澤穂信
(「BOOK」データベースより)
「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが…。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、全六篇を収録。史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞。

NHKドラマ観て購入して一気読み。
どの作品も読み始めから次第に熱を帯びていくけれど、最後の最後で"すぅっ"と冷却されてしまう。
この落とし方が凄いなぁ。


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