FC2ブログ
13
2018

2018 2月読んだ本

CATEGORY書籍






読本
「断片的なものの社会学」 岸政彦
(「BOOK」データベースより)
路上のギター弾き、夜の仕事、元ヤクザ…人の語りを聞くということは、ある人生のなかに入っていくということ。社会学者が実際に出会った「解釈できない出来事」をめぐるエッセイ。

昨年、読んだ小説「ビニール傘」が衝撃で、この作家さん何者?と思ったらなんと立命館大教授で社会学者。
ならばフィールドワークの代表作を、と読んだのがこの作品。
ハッキリどうこうと説明できないけれど、不思議な愛おしさと同じくらいの寂しさがMIXしたドラマの連続だった。



「雪炎」 馳星周
(「BOOK」データベースより)
東日本大震災から一年。三基の原発が立地する北海道・道南市で市長選挙が始まった。元公安警察官の和泉は、「廃炉」を公約に掲げて立候補した旧友の弁護士・小島を手伝うことに。何百億円もの原発利権に群がり、しがみつく者たちの警察ぐるみの苛烈な選挙妨害に、和泉は公安警察時代の経験で対抗。しかし、ついには選挙スタッフが殺され…。「現実」を見つめ続ける馳星周の真骨頂、ここにあり!

大震災、脱原発、原発利権、過去のしがらみ、地域の掟・・・・選挙という解り易いプロットにこれらを当てはめた馳星周ノワールの真骨頂で560ページを一気読みしてしまった。 



「慟哭の谷」 木村盛武
(「BOOK」データベースより)
1915年12月、北海道三毛別の開拓地に突如現れた巨大なヒグマは、次々と村人を牙にかけていく―獣害史上最悪となる8名の死者を出した「三毛別事件」の真相とは? 生存者の貴重な証言をもとに元林務官の著者が執念で綴った戦慄のノンフィクション! 著者自身のヒグマ遭遇体験なども収録した特別編集版。

三毛別事件扱った作品と云えば「熊嵐/吉村昭」が有名なんだけれど、こちらは三毛別事件以降に発生した人食事件も掲載。
詳細な取材に基づいた文章は読んでいて只々戦慄するしかなかった。
下手なホラー小説よりも怖いよ。
山城登る時は本当に注意する様になった俺ちゃんです。



「1ミリの後悔もない、はずがない」 一木けい
(「BOOK」データベースより)
「俺いま、すごくやましい気持ち」第15回R‐18文学賞読者賞受賞作。忘れられない恋の記憶。出口の見えない家族関係。心揺さぶる鮮烈なデビュー作。

椎名林檎の帯コメントがヒットの一助になった感が強いけれど、青春期の人間関係に現れる好奇心や嫌な部分 ―― ズルさだったり、嫉妬だったり ―― その辺を赤裸々だけども嫌な感じではなく、程よくスタイリッシュに描かれていて、これは話題になるわなと。
 3月のananに掲載された短編も面白かった。




以下時間切れ
「君よ憤怒の河を渉れ」 西村寿行
「古城秘話」 南條範夫
「惑いの森」 中村文則

関連記事
スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment