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08
2018

止められるか、俺たちを

CATEGORY映画―邦画







止められるか、俺たちを
1969年、何者かになりたいと強く願っていた吉積めぐみ(門脇麦)は、映画監督の若松孝二(井浦新)に師事しようと、原宿セントラルアパートにある若松プロダクションの門をたたく。
彼女は、磯貝一(柴田鷹雄)、沖島勲(岡部尚)、秋山道男(タモト清嵐)、伊東英男(西本竜樹)、足立正生(山本浩司)、小水一男(毎熊克哉)らと一緒に映画制作に没頭する。



喫茶店で時間を潰す吉積めぐみの元に、通称"オバケ"こと秋山がやって来た。―― ピンク映画に出演する女の子探し。
「ピンク映画の助監督って、女の子じゃ無理 ?」
めぐみはピンク映画や革命作品ばかり撮っていた若松プロダクションに加入することになる。

若松孝二筆頭に個性の強い面々が、只管時代を切り取って映画を作る中で、生きている実感を噛み締めるめぐみ。
雑用から始まり、脚本を任され、更に映画を任される様になっためぐみだが、そこで理想と現実の狭間、結果の出ない事で一方的に挫折を感じる。
更に若いスタッフと逢瀬を重ねる内に妊娠してしまい、完全に自分を見失っていく。



傍流スタンスの主人公の目線で語られる若松プロダクションと、並行する彼女の心情の機微。
不思議なノスタルジーと、映画に対する純粋な情熱、そして彼女への感情移入。
巧みなストーリー展開と見事なカメラワークも相まって、冒頭から引き込まれたまま圧倒されてしまった。
一貫した熱感としんみりした切なさに少し涙腺も緩んでしまった。

この時代の気概が昨今の映画作品にどれくらい残っているのでしょうか。
時代と共に疾走する若松プロダクションと、途中でドロップアウトした吉積めぐみのラジカルな青春グラフティーなんだと思う。


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