10
2017

愚行録

CATEGORY映画―邦画







愚行録

エリート会社員の夫・田向浩樹(小出恵介)、美しい妻・夏原友季恵(松本若菜)と娘の一家が、何者かに惨殺された。
事件発生から1年、その真相を追う週刊誌記者の田中武志(妻夫木聡)は、一家の関係者を取材。
浩樹の同僚・渡辺正人(眞島秀和)、友季恵の大学時代の同期・宮村淳子(臼田あさ美)、浩樹の大学時代の恋人・稲村恵美(市川由衣)らから語られる、一家の意外な素顔に驚く田中。
そして、自身も妹の光子(満島ひかり)が育児放棄の容疑で逮捕されるという問題を抱えていた。



雑誌記者田中は一年前に発生した田向一家惨殺事件をもう一度洗い直したいと編集長に願い出た。
田中の妹光子が育児放棄+虐待で刑務所に収監されている事もあって、編集長はそれを認めた。

様々な被害者の関係者と面談を繰り返す田中。
―― 渡辺正人は浩樹と大学同期で会社の同僚。女性に対する価値観を共有した二人が行った事。
―― 稲村恵美は大学時代の浩樹の恋人。裏切られ、復習するつもりが利用され。
―― 宮村淳子は友季恵の同級生。内部生と外部生の闇を知り、それを利用する友季恵に恋人を寝取られた。そして何かを思い出した。
―― 尾形孝之は宮村淳子の恋人だったのに友季恵に乗り換え捨てられた。でも友季恵の事を恨んでない。何も考えていない。

―― 被害者田向浩樹はエリートサラリーマン。自分の目標に対して真直ぐ。それが誰がを傷つけたとしても清々する程罪悪感が無かった。
―― 被害者夏原友季恵は元々が高スペック。他者を操る“術”にも優れていたが利用された人間の感情など理解する気もなかった。



「学内カーストとマウンティング」
物語が進むにつれて露わになるのは、誰もが決して口にすることは無いけれど、誰もが認識している階級社会の真実。
そこからリタイヤする者。関わらないと云う者、興味ないと云いつつ羨望と嫉妬を隠せない者。
描かれるのは上昇志向に捕らわれる人間の馬鹿馬鹿しさ、正に愚行の数々。
物語が進むにつれ、観客が惨殺事件の犯人を確信するにつれて、それが二の次だという感情も確信に変わった。

エンディングまでぶれない脚本と演出に圧倒された。
「何なんだ、この迫力は。」と。
観ている誰もが気が付くでしょう ―― 自分にも“そんな感情”が潜んでいると。
もしくは感情移入するでしょう ―― 自分にも“やりかねない”事があったと。



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