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10
2017

沈黙 -サイレンス-

CATEGORY映画-米






沈黙
江戸幕府によるキリシタン弾圧が激しさを増していた17世紀。
長崎で宣教師のフェレイラ(リーアム・ニーソン)が捕まって棄教したとの知らせを受けた彼の弟子ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライヴァー)は、キチジロー(窪塚洋介)の協力で日本に潜入する。
その後彼らは、隠れキリシタンと呼ばれる人々と出会い……。



恩師フェレイラ神父が日本で棄教したという知らせを受けたロドリゴとガルべ。
二人は宣教と真偽を確かめるべく日本へ行くことを決意する。
マカオで紹介された日本人キチジローの手引きで密入国した二人。

最初の村で出会った隠れ切支丹達は怯えていた。
暗い小屋で潜伏生活をしながらの布教活動と弾圧される村民を見て二人の心にさざ波が立ち始める。

離れ離れになった二人。
山中を彷徨ったロドリゴはキチジローに救われ、裏切られて幕府に捕縛されてしまう。
役人は懐柔と拷問を繰り返し棄教を迫る。
やがて殉教してしまうガルベ。
失意のロドリゴの前に現れたのは棄教した恩師フェンレイラ神父だった。



美しい映像が息詰まる展開の中和と、神々しさを演出していたと思う。
何度挫けても神に縋りたい人間の弱さと狡猾さの象徴がキチジロー。
最初、ロドリゴの目には彼がユダに映ったでしょう。
軽蔑しつつも、歳を重ねる内にキチジローを、日本人を、宗教の本質を理解出来たのではないかな。
最期まで葛藤したし、恨むところは恨んだろうし、だけども安息を得たんだと思う。
そう思わせるエンディング。
結論は“寛容”かな・・・と一人解釈。

時代は島原の乱の後。
役人も愚かではないし、理解していた。
布教の裏側も、信仰の本質も。
信者に求めたのは“使い分け”。
しかし信者は愚かなまでに一途。

ふと思い出したのは曽野綾子女子がマザーテレサと面会した際の事。
「神とは」と尋ねたら、神は心のうちに有るという意味で、マザーテレサは胸に手を当てて頷いたという話。


信仰というものの本質、国家民族、為政者と民衆・・・スタンスの違い、視座をフラットに見据えた脚本と演出。
息詰まり通しなんだけど長尺を感じさせぬ作品です。


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