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15
2016

淵に立つ

CATEGORY映画―邦画






淵に立つ


鈴岡家は郊外で小さな金属加工工場を営み、夫の利雄(古舘寛治)と妻の章江(筒井真理子)、10歳の娘・蛍(篠川桃音)は穏やかに暮らしていた。
ある日、利雄の古い知り合いで、最近出所したばかりの草太郎(浅野忠信)がやってくる。
利雄は妻に何の相談もなく彼に職を与え、自宅の空室を提供する。



一人の少女がオルガンを弾いているシーンから始まる物語。
家族経営の町工場を営む父利雄と妻章江と一人娘蛍の3人暮らし。
ある日、一人の男八坂がやって来る。―――仰々しい挨拶で彼を向かい入れた利雄。
今日から住み込みで雇ったと利雄が言い、章江にもよく解らないのだけど受け入れざるを得なくなる。
真面目でオルガン演奏の上手い八坂が鈴岡家に馴染むのに時間は掛からなかった。

八坂は過去に殺人を犯し刑務所にいた。
共犯者の存在も仄めかす。―――そんな八坂と敬虔なクリスチャンである章江はいつしか惹かれ合うようになる。

蛍のオルガン発表会が間近に迫ったある日、蛍が頭に重傷を負った。その傍らには八坂の姿が。
狼狽える利雄を尻目に、八坂はその場を去り行方をくらました。

八年が歳月が経った。
命を取り留めた蛍は意思疎通の出来ない車椅子生活。
介護する章江は異常な潔癖症に。
利雄は探偵を雇って八坂を探していた。
そんな鈴岡家に一人の青年が就職した。―――間もなく彼が八坂の息子である事が判明する。
それを知った利雄と章江は・・・・




始めの場面で規則正しいメトロノームの音が流れる。―――このテンポは平穏だった鈴岡家の日常。
八坂の登場でテンポが乱された。――― 不条理だけど実は必然の事態。
全てがちゃんと繋がっている。
この辺は余計な説明がない。
観ている側が行間を解釈するのだけれど、この辺の背景は容易に理解出来た。
だけど、そこからどう観ていいのか、その先をどうすればいいのか。
この感情をどう収拾すればいいのか。
その辺りを混乱しつつも鑑賞中から満足感に浸ってられた。
“向こう”が見えない、不思議な心理サスペンスは、不可思議な人間ドラマになってて、更に実験ドラマなんだと思う。
観た皆さんはエンディングをどう解釈したんだろうか。
その先をどう想像したんだろうか。


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