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23
2016

帰って来たヒトラー

CATEGORY映画-欧州






帰って来たヒトラー
ナチス・ドイツを率いて世界を震撼させた独裁者アドルフ・ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が、現代によみがえる。
非常識なものまね芸人かコスプレ男だと人々に勘違いされる中、クビになった局への復帰をもくろむテレビマンにスカウトされてテレビに出演する。
何かに取りつかれたような気迫に満ちた演説を繰り出す彼を、視聴者はヒトラー芸人としてもてはやす。
戦争を体験した一人の老女が本物のヒトラーだと気付くが……。




植え込みの中に立ち込める煙。
その地面に倒れているのは紛れもなくアドルフ・ヒトラー本人。
自殺した筈なのに生きている。・・・・・・一番訳解らないのは本人。
ヒトラーに激似だから、彼を見た人々が携帯で写真を撮ってSNS投稿。
今が2014年であることを知ってさらに混乱したヒトラー。
保護してくれた新聞スタンドで新聞を貪り読んで、現在に至るまでのドイツの歴史を知ることになる。

放送局をクビになったフリーディレクターのザバツキは、彼を物真似芸人と勘違いして彼を売り出そうと企画する。
ヒトラー本人は真面目に話しているけれど、その言動は逆に滑稽になってしまう。・・・・だって戦後70年たっているのだから。

だけどヒトラーの熱弁 ・・・難民問題、教育問題、福祉問題 ・・・・ それは現代ドイツが抱える問題そのもの。
ヒトラーの痛烈な批判 ・・・それはそのまま国民の真意 ・・・・ 誰もがヒトラーに魅了されていく。

ザバツキの彼女の祖母はヒトラー本人だと見抜いた。
ヒトラーも彼女がユダヤ人だと知り本音を呟いた。
慄然とするザパツキ。
しかし、全てが遅かった・・・・・。



笑った。
大いに笑った。
途中まではね。
でも、これはとんでもないブラックコメディ。
絶対に許されないであろうヒトラーを、変わったアプローチで使用して描いたのは現在の欧州の危機的状況だと思う。
誰もがこのブラックユーモアの意図に途中で気が付いたと思う。
手放しで笑えない現在、そして誰もが漠然と思い描いてる未来の一面・・・・そうなって欲しくはないと思ってる部分・・・そこをシニカルに描いた作品。

ヒトラーは言う
「私を選んだのは普通の人々だった。私は先導したわけではなく選ばれたのだ」と
エンディングは更に恐ろしい。

上映後観客誰もが理解する。
そのタイトル・・・それが完全な予言であると云う事を。
うわぁ~。



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