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category: 書籍  1/27

玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ

男子高校生ふたりの視点で紡がれた、七月一日から七夕までの七日間の物語歌集。ひとつひとつの歌は物語の断片を彩りながら、その強い光を放っている。日常から徐々に滲みだす青春の濁りを、新鋭歌人ふたりによる200首の歌が描きだします。ふたりがむかえる七日間の結末とは。本書をぜひ開いてください。日常の風景、高校生らしい切り取り方と表現。清々しい、瑞々しい一方で痛々しく、不穏な空気を纏う。村上春樹の短編「蛍」に ...

ゴールデン街コーリング

(「BOOK」データベースより)1985年、ゴールデン街で出合った希望と興奮、孤独と失望。本を片手に安酒を呷り、煙草をふかし、見えない未来に焦る日々。  ―そして事件。最初で最後の自伝的青春小説。 ハードボイルドが大好きな大学生・坂本は北海道から上京してゴールデン街のBARマーロウでバイトしていた。「日本冒険小説協会公認酒場」と言うだっけあって、本好きが集まるこの店でカウンターに立つ日々は充実していた。店主・...

彼女が望むものを与えよ

その人がしてくれることなら、なんでもすごく感じたし、それをしたくてしたくてしょうがなくて―。「彼女」たちはそれぞれの男たちと絡み合う。毎週火曜日、週に一度の不倫相手との「身勝手で気持ちいい」セックス。妊婦として再会した初めての人との思い出。一度だけ、出会った日に関係を持った年下の男との淫らな行為。調教を通して自分を変えてくれたご主人様―。サタミシュウ最後の作品が描くのは、究極の愛の形。某作家さん(公...

2018 LOVE BOOK 今年の10冊

「1ミリの後悔もない、はずがない」 一木けい「CHAVS」 オーウェン・ジョーンズ「選んだ孤独はよい孤独」 山内マリコ「辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦」 高野秀行 清水克行「無限の玄 / 風下の朱」 古谷田奈月「信長の原理」 垣根涼介「じっと手をみる」 窪美澄「ある男」 平野啓一郎「犬も食わない」 尾崎世界観 千早茜「サカナとヤクザ」 鈴木智彦【あ】東芙美子  「小説 昭和元禄落語心中」...

2018 11月・12月読んだ本

「ぼぎわんが、来る」 「ずうのめ人形」 澤村伊智(「BOOK」データベースより)幸せな新婚生活を送る田原秀樹のもとにやってきた、とある来訪者。そこから秀樹の周辺で様々な怪異 ―― 後輩の不審死、不気味な電話 ―― が起こる。愛する家族を守るため秀樹は比嘉真琴という霊能力者を頼るが!? オカルト雑誌で働く藤間が受け取った、とある原稿。読み進めていくと、作中に登場する人形が現実にも現れるようになり……。迫りくる死...

2018 10月読んだ本

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「無限の玄 / 風下の朱」 古谷田奈月 (「BOOK」データベースより)死んでは蘇る父に戸惑う男たち、魂の健康を賭けて野球する女たち。三島賞受賞作「無限の玄」と芥川賞候補作「風下の朱」を収めた超弩級の新星が放つ奇跡の中編集! ちょっと在り得ない設定なんだけれど、読み進める内に浮き彫りになった家族一人一人の個性と関係性の描き方に唸るしか無かった。語る言葉を持ち合わせてないけれど、とにかく傑作なんです。秀作...

2018 9月読んだ本

「白頭の人」 富樫倫太郎(「BOOK」データベースより)近江の浪人の倅・大谷平馬(吉継)は、竹馬の友である石田佐吉(三成)の機知により、揃って秀吉に召し抱えられる。毛利討伐、賎ヶ岳と武功を上げる一方、謎の病により容貌が著しく変じ、頭巾と覆面を手放せない状態に。「白頭」と号した男は、やがて視力をも失いながら、義を貫くため死地・関ヶ原へ。「負け戦」に本領を発揮した男の畢生! 石田三成と盟友なのは有名だけど、近年...

2018 8月読んだ本 テーマは"田舎"

8月 11~12日の金沢から敦賀・琵琶湖西岸に遠征、走行距離800㌔ ! ETC割引なくて泣いた。以下3作のキーワードは"田舎で生きる" ―― 生まれてから田舎で暮らして、一度も外に出た事がない人 ―― 都会に出て自分の意志で帰郷した人 ―― 都会に出て不本意ながら帰郷した人 ―― 都会から移住してきた人自分がどこにカテゴライズされていて、どこまで田舎の流儀に自分をカスタマイズ出来るか。ここが本当に大事なんだよ...

2018 7月読んだ本

7月はワールドカップ決勝トーナメントが有って、1日は静岡、7・8日は東京、14~16日は京都・福井・滋賀・愛知、21日は松本出張から翌22日に岐阜・愛知、29日は群馬。 仕事に遊びに忙しかった。「選んだ孤独はよい孤独」 山内マリコ(「BOOK」データベースより)地元から出ないアラサー、女子が怖い高校生、仕事が出来ないあの先輩…誰もが逃れられない「生きづらさ」に寄り添う、人生の切なさとおかしみと共感に満...

2018 6月読んだ本

6月 ワールドカップ開幕!福井出張の二日間以外はほぼ全ての試合観ちゃったなぁ。それなのに仕事は26連チャンだったよ~ん。「辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦」 高野秀行 清水克行(「BOOK」データベースより)「面白い本を読んだら誰かと語り合いたい」から始まった辺境ノンフィクション作家と歴史家の読書合戦。意図的に歴史と文字を捨てた人々『ゾミア』、武士とヤクザが渾然として一体だった時代の『ギ...